仮面ライダーゼロワン 第2話『AIなアイツは敵?味方?』感想 - 二人目は狼戦士。……え、ゴリラでは?

ゼロワン第2話です。一週間が早い。

今回も先週の第1話に引き続いてYouTubeで公式配信されるようで。なお、今年度10月31日までの期間限定との事なのでご注意を。第3話以降はおそらく配信されないと思うので重ねてご注意。そこの君!今ならまだゼロワン履修間に合うぞ!そこの君だよ!

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▼アバンパートは普通に先週の続きからスタート。例年いろんな形で存在してきた前回のあらすじパートは撤廃するんだろうか。

或人、社長就任後の初出社。改めてよろしくのご挨拶するイズちゃん律儀かわいい。

……ん?キャストクレジットが挿入されだしたよ。もうこの瞬間に何となく察してしまったけど、いやちょっと待って。今回もOP映像無しなん……?そりゃねぇぜとっつぁん!一週間待ったのによォ!
余談だけど、OP歌唱担当の西川兄貴も、Twitter上にてリアルタイムで同じく困惑気味の内容を投稿(笑)。相変わらず自身の関わった作品をリアタイ視聴する姿勢に好感度が上がってしまう。兄貴ちゅき。


社長就任を決意したものの、まだそのスケールの大きさを半ば受け止めきれていない様子の或人くん。一夜にしてビッグドリームだからね……

影から不満気な様子でそれを見ていたのはアンジャッシュ大嶋さんと部下(名前覚えてない)、そしてシェスタちゃん。シェスタちゃんだけ隠れる様子もなくきちんと立っているのが何か笑える。

入社ゲートに引っかかる社長。他の社員が結構ゴツめの社員証をタッチして出社してましたが、あれもライズフォンかな。警備員ヒューマギアにガン見(と言う名の人物認識)されようやく通過……かと思いきや、やっぱり引っかかる(笑)。

▼その頃、デイブレイクタウンでは滅亡迅雷.netの二人が新たなターゲットに狙いを。『シンギュラリティが起きようとしている』事前予測できるもんなんだな……。

▼或人とイズ、巨大開発マシンが鎮座する部屋へ。あ、やっぱりここが社長室なんだ。開発専用スペースには滅亡迅雷.netが所持していたものと似たようなキーのコネクタが多数。そしてイズちゃんが指を鳴らすと、一瞬にして開発スペースとデスクスペースを隔てる壁が精製されていく。飛電の技術力ハンパない。

▼さて、社長就任後の最初の業務はガサ入れ(笑)。
前回で登場したエイムズのトップツー、不破さんと唯阿ちゃんが乗り込んできます。唯阿ちゃん役の役者さん、まだちょっと演技辿々しくてイイネ。
『対人工知能特務機関』に続いて『内閣官房直属』という肩書きが明らかになったエイムズですが、あれだけ世間に浸透してるヒューマギアなのでやはりお目付役が必要だということでしょうか。デイブレイクを機に設立された機関なのかもしれないけど。名乗りの際に電子名刺を出すに当たってライズフォン使ってましたが、お目付けする相手側の技術はフツーに使っちゃってんだな……プログライズキー持ってるので今更だけど。


『不破 諫だ。覚悟しろ』まだ事前聴取も始めてないのに名乗って二言目にいきなり脅迫してくる不破さん、だいぶ過激派です。そしていきなり社長、連行の危機。


▼タイトルロゴ後の提供バックは前回と違うもの。大森坂や私有地の道路を颯爽とバイクで駆けるゼロワン。ジオウみたいに奇数話、偶数話で映像を使い分けるのかな。


▼Aパート。作業中の荷物配達員ヒューマギア、現れた滅くんに暴走ベルトを装着され、例によって暴走開始。どうでもいいけどTwitterで荷物宅配太郎って言われてるの笑っちゃった。腹筋崩壊太郎のインパクトどんだけ強かったんだ。ちなみに、正式な名前は『オクレル』くんだそうで。ネーミングが配達員に相応しくなさすぎる(笑)。


▼さて、聴取の内容は前回の腹筋崩壊太郎事件について。現場に主犯の痕跡が残っていないため飛電側が隠蔽を疑われた模様。まあライジングインパクトで粉々にしちゃったしね………あの後の残骸は全部秘密裏に回収されたって事なのかな。

人工知能特別法……あんな事件も有ればそういう法律も制定されるよね。

一発ギャグで場を和ませようとする或人くん。後述しますが、不破さん、怒ってるように見えて実は極限まで笑いを我慢しているというのがホントにもう今後の不破さんの進む路線を予見させるのがなんとも(笑)。
にしても或人くん、ギャグをカマす度にライズフォン持ってますが何か意味あるのかなアレ。

▼先程暴走させられた荷物宅配太郎宅配員ヒューマギアが飛電インテリジェンスを襲撃。それを静止しアンジャッシュ大嶋達を身を呈して護ろうとする警備員ヒューマギアくんが何か頼もしい。

エイムズの二人も飛電のエントランスに駆け付け大々的に戦闘開始。メチャメチャ銃ブッ放してます。

不破さん、変身しようとプログライズキーを開こうとするも『……開かない!』なんじゃそりゃ(笑)。

柱に隠れる二人を目掛けてマギアのブーメランが飛んでくるも、キーをこじ開けようとする不破さんは夢中で気付かず。もっと周りに注意払おう……!唯阿ちゃんがとっさの判断で不破さんに蹴りを入れ二人とも攻撃を回避。生身でのこういうアクションいいなあ。唯阿ちゃんも武装開発担当とは言え、それなりに戦闘訓練というか経験は積んでるみたいね。
そしてその唯阿ちゃんの許可無しではキーは使用できない模様。


周りに避難を促す警備員ヒューマギアを見てちょっと嬉しそうな或人くん。気持ちは分かるけど緊急事態だよ……!

そしてゼロワンへ変身。エイムズにバレないように、と釘を刺してくるイズちゃんですが、やはり秘匿(?)に従順なのかな。エイムズに正体バレすると後々面倒そうだもんね……。そして第2話にしてもう変身音が短縮版になってるね。尺ないからね、仕方ないね

そして戦闘中に不破さんに狙撃されるゼロワン。どうやら彼はゼロワンもヒューマギア認定するようです。問答無用っつーかホントに聞かん坊すぎて怖いなこの人……!そしてライジングホッパーの跳躍力がこんなトコに役立つとは(笑)。

隠れて急いで変身解除するも不破さんに詰め寄られる或人くん。「あっちに逃げてった!」を秒で信用する辺り不破さんやっぱり脳筋感が滲み出てます。

プログライズキーのロックを解除しろと迫る不破さんと、断固拒否の唯阿ちゃんの啀み合い。前回でもそうだったけど、仲良しこよしのバディという訳では無くあくまで職務上タッグを組んでいるだけの犬猿の仲の同僚といった感じ。すげえギスギスしてるけど、馴れ合わないこの関係性も何となく好き。


▼一方、飛電側ではシェスタ達が外部の来客達やマスコミに詰め寄られてました。『今のはただの防犯訓練です』『御安心下さい』でみんな納得して去っていきましたが、それでいいのか……。

警備員ヒューマギアくんには先代社長が命名した「マモル」という名前が。何かそのまんまな感じ(笑)。
先程の戦闘に巻き込まれた際に腕の部分を負傷していたようで、それをヒューマギア或人パパの死の間際の姿と重ね合わせた或人くんはスカーフ巻いてあげたり。優しいな社長。そしてどこか嬉しそうなマモルくん。

しかしそんな自我の芽生え=シンギュラリティを滅くんはしっかり見ていました。おまわりさーん!不審者がここにいまーす!

▼やはり納得していなかった方々もいらっしゃったようで、飛電インテリジェンスにマスコミが大勢詰め掛けてます。シェスタさん相変わらず『防犯訓練』の一点張りで押し通してますが。

社長室では窓からそれを見つめる福添副社長と部下が。ここぞとばかりに責任を追求し、問題が表沙汰になったら社長をやめろと或人に迫る副社長。アンジャッシュ大嶋さん意外とこういうイヤミな演技似合うのでは……?『誰が尻拭いをして差し上げたと思ってるんですか』お前なんかしたの?

そして再び不破さん社長室へ登場。ちょっとツラ貸せよってな感じで或人を屋上に呼び出し。


▼屋上にて。飛電インテリジェンスの隠蔽体質を非難し、ヒューマギアは殺人マシンだと糾弾する不破さん。やはり過去にデイブレイクに巻き込まれていた模様。

回想では不破さんの学生時代が。破壊し尽くされた教室に散乱しているのは机や椅子、そして同級生たちの死体……でしょうか。ヒェッ。窓には大量の暴走ヒューマギアが張り付き、更に攻め込んできて必死に逃げ回る学生時代の不破さん……何このホラー映画みたいな絵面。不破さんよく生き残れたね………
初期型ヒューマギアくんボディがモロにガーディアンだね

或人くんを厳しく突き放し立ち去る不破さん。溝は簡単には埋まらなさそうです。


▼荷物宅配太郎がマスコミ襲撃。食い止めようとするマモルくんですが、隙を突き滅がゼツメライザーを装着。あちゃー……やっぱりこうなるのか……。
或人に巻いてもらったスカーフを握り、最後まで使命を全うしようと激しい剣幕で滅に逆らうマモルくん。ここの役者さんの迫真の演技が凄く良い味出してます。しかしゼツメライザーの力には抗えず……ああ……マモルくん……。


▼大森坂で一方のエイムズ、荷物宅配太郎と戦闘開始。
『エイムズだ!』(インパルス板倉)


▼新時代の支配者(笑)たる肩書きを名乗りつつ少年A滅くん、飛電インテリジェンスにカチコミ。敵幹部が主人公側の拠点に乗り込んでくる展開ムチャクチャ早いなぁ。40話くらいでやる展開だと思ってた。まぁ、今回は宣戦布告ってトコでしょうが。そして滅を社内に招き入れたのは他でもない、暴走したマモルくんでした。マモルくん……。

ここでようやくストーリー上でもヒューマギアを止める唯一の方法は『破壊』以外に道は無いことがイズちゃんの口から語られるわけですが、ここで明かすの上手い。マモルくんと絆を紡いだにも関わらず、一瞬で或人を絶望の淵へ叩き落とすシチュエーションで明かされるのが何ともエグっちい。


▼荷物宅配太郎相手に銃で応戦する唯阿ちゃん。どこぞの聞かん坊とは違いちゃんと予備のマガジンを準備してます。えらいぞ唯阿ちゃん。

そこに聞かん坊不破さん登場。変身するつもりです。

そしてここからは不破さんと或人くんの意思の表明が交互に描写されていきます。

『ヒューマギアは絶対に許さない…!』

「ヒューマギアがあるから今の俺がある…ヒューマギアが俺を護ってくれた…」

「ヒューマギアは殺人マシンなんかじゃない…!人類の夢だ!!」

『ヒューマギアは人を傷付ける…!人類の敵だ!!』

熱い……!!!二人のヒューマギアに対する価値観の相違と人類に対する位置付けの対比を交互に描くこのシーン、熱すぎる。
或人と不破さんの流儀はここで決定的に分かたれました。


そして不破さん、プログライズキーのロックをついに腕力だけで無理矢理解除(笑)。何なんだよこの人のゴリラパワーは……!!!

変身シークエンスがスタート。待機音が『Kamen Rider. Kamen Rider.』なの超分かりやすいな(笑)。
そして放った弾丸は敵に向かっての軌道を描き、不破さんの方へ戻っていき……まさかの弾丸にワンパン!えええ。すると砕かれた弾丸はアーマーに変化。不破さん、ついに仮面ライダーバルカンへ変身。
銃を構える変身ポーズといい、顔に浮かび上がる模様といい、歴代平成ライダーのオマージュポイントがチラホラ。

にしても、弾丸がアーマーに変化するシークエンスは唯阿ちゃんが考えたんでしょうか。ああ見えて中二病な方向にロマンチストだったりするのだろうか(笑)。

『不破が仮面ライダーバルカンへの変身を遂行。……ついに始まりました』ライズフォンでエイムズ本部(?)に映像中継する唯阿ちゃん。ゼロワンの時には無かった「仮面ライダー」の固有名詞がここで明確に登場したわけですが、この世界での仮面ライダーの定義は何なんだろう。今後の意味付けが気になるところ。


▼時を同じくして或人もゼロワンに変身しマモルの変化したマギア相手に応戦開始するも、マモルは停められていたバイクを奪い逃走。謎触手でハックして無理矢理エンジンを始動させたようですが、機械相手なら何でも出来そうっぽいの超厄介だな……。

イズちゃんの指示により飛電ライズフォンのバイクアプリを起動するゼロワン。すると衛星から射出されて地下駐車場の天井を突き破り落下してきたのは、まさかの巨大なライズフォン。何だこの絵面(笑)。事前に衛星から「頭上に注意してください」とアナウンスされるあたりやっぱり装着者にムチャクチャ優しいなゼロワンシステム。

巨大な飛電ライズフォンのバイクアプリのアイコンをタッチすると、専用バイク・ライズホッパーに変形。今年のバイクデザインけっこう好みです。


今回のゼロワン側の目玉、バイク戦闘シーン。パイロット版なのもあってかバイクスタントにムチャクチャ気合入ってます。一般車両内のフロントガラス越しにバイクが飛び上がっていくアングルすごい良き。ゼロワン担当アクターの縄田さんも「バイクから落ちそうになるも迫るトラックをギリギリで避ける」カットは緊張したとか。切迫した戦闘の末、大森坂に吹っ飛ばされるマモルくん。そしてAKIRA式の停車(笑)。
にしても、今回の私有地は見慣れない場所だったけど、バイクスタント用に使える場所増えたのかしら。

▼一方バルカン側、こちらも接戦。敵側視点からのアングルいいなあ。肉弾戦も交えるかと思いきや、アクロバティックに敵のブーメランを避けつつ巧みに銃だけを使って応戦。やっぱ銃ライダーはこうでないとね。

▼同じ場所にゼロワンも合流。

『お前を止められるのはただ一人…………!』



『…………俺だッ!!!』


マモルくんとの思い出を脳裏に浮かばせながらも、破壊を決意するゼロワン。今回の決め台詞は哀しみに震えていて、どこか悲壮感が漂ってます。破壊したくなくても、自分しか手を下せる者がいない。そんな葛藤の元の決意、そう考えると余計にしんどいね……。

アタッシュカリバーにプログライズキーを装填し放つ『ライジングカバンストラッシュ』で、マギアを撃破するゼロワン。今回も前回に引き続いて黄色い文字のL字カットインが。アバンストラッシュではないぞ

▼バルカン側。もう夜になっちゃってる!
必殺技『バレットシューティングブラスト』の初お披露目です。青い炎で形作られた狼が敵に噛み付いて巨大な弾丸に変化し敵を磔に。そして一撃!コンテナごと撃ち抜いたのでブチ抜かれたコンテナに風穴が空きドロドロに融解してます。夜間戦闘なのも手伝って格好良いですなぁ。とどめの弾丸を撃ち出す時のポーズはWのトリガー系のフォームを意識してるのかな。
そしてバルカンもやはり必殺技発動時は文字のカットインが。ゼロワンとフォントが違う……!明朝体っぽいのが何とも不破さんのお堅い感じ出てるネ。


そして、コンテナの風穴の向こう、バルカンの視点の先には戦闘を終えたゼロワンが。互いの正体を知らない両者がついに邂逅。ゼロワンが行方をくらますまで銃口を向け続けるバルカンの構図が対立する二人を端的に表してて良いなぁ。先程描写された二人のヒューマギアへのスタンスの違いがここに来て更に対比に深みを与えている感じ。


▼後日、飛電インテリジェンスでは副社長が記者会見を。知らぬ存ぜぬで通そうとするも記者達からはバッシング。腹筋崩壊太郎の一件だけならともかく、本社周りで一度ならず二度までもああいった騒ぎが起きれば流石に会見を開かざるを得ない状況に追い込まれるよなぁ。このご時世、普通に個人のスマホとかで騒ぎの現場を撮られちゃったりもしてるだろうし、言い逃れにも限界ありそう。エイムズのお二方も後方で顔をしかめつつ会見の様子を眺めてたり。


そこに待ったをかけたのは……或人!(そしてようやく流れ出す主題歌REAL×EYEZ。ゼロワンゼロワンゼロワン………)

スーツ姿で登場し、マモルくん暴走の瞬間を捉えた映像を記者達に見せ、同時に真犯人である滅亡迅雷.netの存在を公表。

そして一瞬見せた視線の先には……破壊されたはずのマモルくんが。しかし彼のヘッドギアに映し出されているのは、若葉マーク。どうやら外見も中身も同じではあるものの、先代のマモルとは似て非なる別個体の模様。うわあ、切ねえ………!腕にあのスカーフが巻かれているのが余計に………
そして二代目マモルがカットインした瞬間に主題歌がサビに差し掛かるのがもう……。ね………。

ヒューマギアは悪ではない、それを証明してみせると言ってみせ、自ら社長の肩書きを名乗る或人くん。何とも言えぬ表情でそれを見つめる不破さん。彼の胸中やいかに。

そしてお約束の一発ギャグ→イズちゃんの説明。
いや、不破さん笑いめっちゃ堪えてる……!もう既にキャラ崩壊の片鱗が見えてきてるんだけど!どういう笑いのツボしてんだこの人……!

咳払いで誤魔化しつつ、或人の悲痛なツッコミが響く記者会見会場を後にする不破さん。そして唯阿ちゃん。


ヒューマギアを取り巻く運命の歯車は静かに回り始める………。



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【まとまりのない所感コラム】

2号ライダーの登場篇をこなしつつ『飛電或人と不破諫』という二人の相対する関係性を描いた第2話。

同じデイブレイクの悲劇に巻き込まれた者同士ながらも、二人が見据えた道は異なるものでした。「夢に向かって跳べ」という遺言を残したヒューマギア父の死を乗り越え、芸人になり人を笑わせることに希望を見出し、ヒューマギアは人類の夢だと信じる或人。対して、真相は定かではないものの、ヒューマギアに友人達を惨殺され憎悪に溢れた人生を歩み、ヒューマギアは人類の敵だと言い切る不破さん。その流儀を決めるに至った理由こそ違えど、双方が新たなる一歩を踏み出す動機はどちらも「決意」にありました。しかし、「希望」と「憎悪」は言わば水と油であり、決して交わらないもの。真逆の存在である二人がいずれぶつかり合う事になるのは必然とも言えます。

しかし、互いが己の信念に至る理由を知るシチュエーションが今後生まれていけばどうでしょう。
或人は「ヒューマギアは本当に人類の夢たりえる存在なのか?」と葛藤するかもしれないし、不破さんはヒューマギアと触れ合う事によって憎悪の感情に少なからず疑念を抱き、揺さぶられていくかもしれません。

この対比関係が、「ヒューマギアが世界に浸透しきっている」舞台装置でどう駒を進めていくのかも『ゼロワン』の今後の注目ポイントではないかと思います。


そしてアクションシーン。パイロット版でしか描けないであろうシリーズ序盤の予算マシマシアクションシーンは毎年楽しみなのですが、今回も新鮮なアングルでのバイクスタントやバルカンの銃撃戦の描写など、まぁこれ以降は観れねぇだろうなと思わせる 思わず画面のあらゆる箇所を注視してしまう挑戦的な要素がたくさん散りばめられていました。

……にしても、「Changing to super bike motorcycle mode.」というアナウンスと裏腹に巨大スマホが落下してくる描写の齟齬っぷりは何というか、監督相変わらずだなぁと感じたりもしたり。新鮮な絵面ではあったんだけどね……!

そして、なんと今回もED扱いになり、序盤で流れなかったOP映像……!いやぁ、第1話でOP映像が流れない構成自体は平成ライダーでも度々見られたパターンだったので、今回はかなり期待していたんですけどね……。パイロット版のみの処置であると思いたい……。
過去にも大森Pが担当してきた『仮面ライダーエグゼイド』では中盤において結構な話数でOP映像がカットされ、劇中内もしくは終盤で流れるという演出があったので、今回もそういうのやりたいのかなぁと思ったりもするんですが……頼むぞ、第3話!


▼さて、次回はゼロワンの新フォームチェンジと第3の仮面ライダーにして初の初期メンツ女性ライダー、バルキリー登場回。寿司職人見習いヒューマギアっぽい子、某ウルトラマンにて隊員役でレギュラー張ってた方ですな。久しぶりに見た。そして当たり前のようにキャスティングされる渡辺哲(笑)。


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次回、第3話
『ソノ男、寿司職人』


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ご静聴ありがとうございました。アデュー。